医師の血液一般検査

医師は人々を苦しめる病気を診察・診断し、治療や投薬に従事すると同時に、それらの予防に対する医学的アプローチを行うのが大きな役割です。特に病気を正確に診断し病気の原因を探る検査は、その後の治療方針を決めるために欠かすことのできない医療プロセスのひとつです。

近年は、心臓カテーテル検査、造影検査、超音波検査、内視鏡検査、CT・MRIなど高度に開発された医療機器や精度の高い検査機器が病気の診断を大きくサポートしていますが、病気になり体内に変調をきたしている場合には、血液や尿や便といった排泄物に含まれる成分にも異常が現われ、これらを検査することで体が発する病気のシグナルを読み取ることもできるのです。

血液は心臓からのポンプ作用によって酸素や栄養分を体のすみずみまで運ぶとともに、二酸化炭素や老廃物を運び出す働きもしています。そのため、血液は常にあらゆる臓器や体組織の健康状態を反映しており、病気になったり、体のどこかに異常がある場合には、血液の成分中にその影響が現われます。血液の一般検査は、検査の中でも最も基本となる検査ではありますが、全身の健康状態を知ることができる健康のバロメーターでもあります。

一般的に血液成分は、血清(血漿)と血餅(血球)の2層に分かれます。血漿にはアルブミンやグロブリンなどのたん白、ホルモン、血小板などが含まれ、血液の量を一定に保ったり、栄養の運搬、血液凝固に働きます。一方、血球成分には酸素を運ぶ働きをする赤血球と、体に害を及ぼす細菌や異物を退治したり、病気への抵抗力を高める白血球が含まれます。

血液一般検査では赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリットなどを調べることで貧血であるかどうかを調べることができます。また白血球数・血小板数からは様々な病気の可能性を知ることができますが、特に白血病や再生不良性貧血を患っている場合には白血球数・血小板数に顕著な変動が見られます。その他にも血液一般検査では、血液像・出血時間・プロトロンビン時間・赤沈などの項目があり、様々な病気を検知する指標となっています。血液一般検査は健康診断や人間ドックなどでも一般的に行われるベーシックな検査でも、白血病などの大きな病気を発見する指標なのです。血液検査を医師が行うことはほとんどありませんが、血液検査があらゆる病気や健康不調を診断する上で身体の状態を伝える大切な情報源となっていることは間違いないでしょう。

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